見た目はそれほど太っていないのに、実は非常に危険な肥満。それが「サルコペニア肥満」(加齢性筋肉減弱症)と呼ぶ新しいタイプの肥満です。
高齢者で多く見られ、老化で筋肉が衰えたところに隠れた脂肪が蓄積する。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすくなるほか、寝たきりの原因にもなるこわい病気なんです。
「サルコペニア肥満」は通常の肥満とは違い、極端に筋肉が少なくなった状態で、体脂肪が平均より多くなった状態を言います。
これの何が怖いのかというと、先ほども言いましたが、見た目がそれほど太っていないので、本人やまわりの人の自覚がなく、その危険性に気付かず大きな問題を引き起こす病気になってしまうのです。
お年寄りであれば、歩行困難になるという大きな問題が起きてきます。歩行困難になれば、その症状はさらに悪化し、寝たきりになってしまうのは目に見えていますからね。
改善方法としては筋肉量を増やすことなんですが、筋肉は弱れば弱るほど、増やすことが難しくなります。そこまで悪化する前に、普段の生活の中に運動を取り入れて予防していくことが大切です。
食べ物も、筋肉の材料になるアミノ酸が含まれる食品を、積極的に摂ったほうがいいでしょう。豆類や肉類が、アミノ酸が多く含まれる食品になりますが、肉類の脂肪分は極力さけたほうがいいですね。
仮に歩行困難になったとして、寝たままや椅子に座ったまま運動はできますから、家族や周りの人がお手伝いしてあげることで、筋肉量は年齢関係なく増やすことができます。
ただ、お年寄りの病気とばかり思っていたら大間違いで、最近は若い人にも増加傾向にあるようです。その原因が間違ったダイエットなのです。
それについては、下記をどうぞ。↓
[...] 食事制限を極端にするダイエットを若いときにし過ぎてしまうと、40代以降にサルコペニア肥満という、おそろしい肥満になってしまうのです。 [...]